エジプト2

ホテルムハンマド

 

朝6時に起きてカイロ駅へ。

駅でチャイを飲みながら駅員が言うてた3等に乗車。

 

月曜日やのに混んでます。

空いてる席に座ってたら、駅に止まる度にどんどんエジプト人がなだれ込んでくる!

 

しかも全席指定っぽくて皆チケットを睨みながら席を探してる。

そしておれの席も探し当てられる。

 

あらま〜ってことで電車と電車をつなぐ通路で床に座って

やり過ごそうと思うも、残り9時間ルクソールまで。

 

お尻痛くなる〜と思って横見たら駅員も床に座ってエジプト人とくっちゃべってる。

 

エジプト人眺めてたら無愛想な駅員(仕事してる)が来てチケット購入!

おっちゃんの言うた通り700円やったし、その無愛想な駅員は

席まで案内してくれた!感謝。

 

おしりガッチガッチになりつつ夕方にルクソール到着!10時間なげー

 

駅に降りるなり背の高い一休さんみたいなエジプト人が現れて

うちのホテルに泊まりなってうるさい。

 

外に出たら背高一休野郎におやじを紹介されてドミトリーが

1泊150円て聞いてビックリ!

 

最初はこの親父にこと大嫌いやった。

ツアーの勧誘がしつこすぎる。

勧誘をあきらめることのないネバーギブアップマインドの持ち主。

ネバーギブアップ親父。

 

このおやじの名前はアリ。

自称マキコ。田中マキコに顔が似ているからという理由らしい。

どこぞやの日本人に吹き込まれて必ず日本人に受けるギャグと

思い込んだのかしつこいくらい私はマキコって言うてくる。

 

ほいでアリについて行った先がホテルムハンマド。

カイロのデモのせいで観光客が全然おらへん。

泊まってるのは恐らく自分のみ。

なので宿屋のエジプト人×3人のくそつまらんギャグを一身に受けるはめに。

 

最初は印象の良くなかったホテルムハンマド。

 

しかし!彼らはさいこーの思い出をくれました。

特にアリがおもしろお化け。狙ったギャグは超つまらんけど!

 

 

ホテルムハンマド メンバー紹介!

 

翌日の朝、アリのツアー参加しろ!って怒鳴りながら

ドアをノックする音で目覚める。どんな目覚め。。

   

エジプト人の陽気さと観光地の賑やかさで歩いてるだけで楽しい。

 

宿に戻ってアリ達とハリーポッター見る。(むりやり見させられる)

アリはハリー達が呪文使ったりピンチになるとアァー!とか

ヒィー!とかうるさい、でもかわいい!

 

最初はむかついたのに図々しさが愛嬌になってる。

 

ホテルムハンマドには3人の従業員が働いてる(皆ほぼテレビ見てるだけ)

 

ホテルムハンマドのメンバー紹介

 

アリ:既婚 下衆野郎 38才激老け顔(38才に見えないと言うと本気でしょげる)

 口癖は「おれは結婚してしまったからマイチンコ ノーフリーダム チンコノーアゲイン…

 ミズタニよ、帰国したら日本の女の子にはアリは結婚してないと伝えてくれ!」

 

 馬鹿者である。

 

モハメド:ホテルムハンマドの良心でありイケメン 25才くらい たぶんボス

 非常に寂しがりやでおれが外出しようとする度にちょっと待て一緒にテレビ

 見ようって引き止めてくる。

 英語ぺらぺらやのに英語は読めないっぽい。日本でエジプト料理屋をするのが夢。

 

 良い奴。

 

マドゥブ:狂戦士&コック 理性はどこ?あと味覚もどこ?

 彼の作る料理が不味すぎる 素材を殺し調理で全てを木っ端みじんにする

 全く新しいタイプの料理人。

 …モハメド!頼むから彼と一緒にジャパンに来ちゃいかん!つぶれる!

 口癖は「おまえへんたーい!やばいでー!なんでやねん!」と言ってお尻を触る。

 

 おれが徳川幕府将軍なら切腹させている。

 

 

 

 

ハトシェプスト女王葬祭殿と王家の谷

 

ルクソールには1週間滞在してた。

アリ達と戯れつつ、たまには観光してやるかと思い

ナイル川を船で渡ってハトシェプスト女王葬祭殿と王家の谷を見に行く。

 

徒歩で行く。

エジプトの暑さについて書いてないけどとんでもなく暑い。

昼間は外出しようとすると毎回アリかモハメドにやめとけって止められる。

 

確かに昼間はエジプト人は外出してない。

しかし夜11時に広場に行くと大人も子供もいっぱい遊んでる。

 

たぶん36℃は超えてたかな?

日陰は涼しいけど外は日差しが強すぎてムリ!

 

でもツアー参加するお金の余裕が無いのと、ガッツと工夫で

お金使わずとも行けるかと思ってたから行ってみたら超暑い。

 

途中に茶屋あったから休憩しつつハトシェプスト女王葬祭殿へ到着!

茶屋でおじいちゃんに日本語教えてたから到着に3時間くらいかかった。

 

ハトシェプスト女王葬祭殿は岸壁にある神殿で保存状態がとても良く

遠くから見ても美しさと存在感がすごい。すごい。

よく作ったわ過去のエジプト人。

 

次は王家の谷に行くぞーと近道っぽい山を登って王家の谷へ。

到着したものの誰もいない ん?

…しまった閉館したのかー!おじいちゃんに日本語教えてたからやー!

しかも山の近道は裏口から王家の谷に入るので不審者っぽい!

 

やばいぞこれはと思ってたら遠くからエジプト人の集団に呼ばれる。

近づいて行ったら皆ライフル持ってる。警備員。

墓荒らしと思われたら撃たれると思い過去最大級の愛想で彼らに近づく。

 

ニコニコ軽い足取りで、何も知らない無知な旅行者を装い(装わずとも無知)

無邪気なアホキャラを装ってアッサラーム!(こんにちわ)

 

恐れることは無かった。

おっさん×5人の集団は愉快な警備員やった。

シャーイっていうエジプトの甘いお茶を飲みつつ談笑。

 

ここ夜になるとウルフ出るからおめー泊まってけやって

言われて真顔でいやですって言ったこと以外は楽しい思い出。

 

帰りはメガネのおっさんにバイクで宿の近くまで送ってもらって

宿に帰るとアリに徒歩で行ったことに呆れられるつつ

王家の谷ツアーに参加しなかったことをなじってくる。

 

学生証も一人で作りに行ったことに対してアリは部屋に来てまで

おれをなじってきたが、自分の思い通りにいかんとなじってくるってどゆこと?笑

 

アリが変な奴すぎておもしろい…日本に呼んで一緒に観光したら大笑いする。

すぐ下衆な下ねた言う、拗ねる、怒る、笑う、ナンパするんやろなー。

 

アリは決してハンサムではないのに果敢にナンパをする。

ノーフリーダムチンコノーアゲインやのに。

それ以前に折れない心を持っている…!

 

また会いてぇなぁ。

 

さらば愛しきホテルムハンマド 

 

そろそろカイロに帰らねばっ。

ルクソールが楽しゅうて楽しゅうて長居。

 

ルクソールではよく寝たなー!

アリにツゥーマッチスリープ!って驚かれた。

 

出発する日にアリの最大級の下衆下ねたでめちゃ笑った。

バカすぎる!笑

文章にしたら自分まで下衆野郎になるのでぼくだけの宝物。

 

夜行列車のチケットを取っていざ駅へ。

ホテルムハンマドのメンバーに駅で客引きの手伝いをさせられた。なぜだ。。

 

図々しい皆様さようならっ!

ホテルムハンマドには年に一回くらい行きたい。

 

だからといってホテルムハンマドに宿泊すれば

皆が皆アリ達を好きになれるかは甚だ疑わしい。

 

ホテルムハンマドに行って不愉快な思いをして

水谷ぶっ飛ばす!ってことになりかねんのでご注意を…!

 

 

 

冷やし中華の作り方はもう十分です

…久保さんっもうその話は4回目です!

あっフライング。

 

そうです、ルクソールからカイロに戻って

またもスルタンホテルに宿泊。

久保さんの作るご飯が食べたくて食べたくて!

 

昼間はぼ〜っと茶屋でシャーイを飲みながら

おっちゃんたちがボードゲーム(チェス的な)を

後ろから眺めつつ過ごす。

 

お腹が減ったところで帰宅。

そうしたらやっぱり久保さんが夕食に

親子丼を作ってる最中やった!やっほい!

 

久保さんの忠実なしもべになった水谷くんは

盛りつけ等をお手伝いし同室の山下君と親子丼にありつく。

 

この時点で旅の113日目で日本食恋しいどころではない。

久保さんありがたやありがたや。

 

しかし

食事のあとの久保さんトークを回避しようと皿を洗いに

行こうとすると「皿なんて後でいいじゃない。お話しようよ〜」

 

ウッ!

先手を打たれたわたくし、なす術もなく久保さんに捕まる。

えっ?トークを楽しめばいいじゃないって?

普通の会話は楽しくお話できますがニュアンスは違えど同じお話多し。

 

エジプトでの手羽先の作りかた 計2回

 

エジプトでのおにぎりの作りかた 計2回

 

レストラン経営時代の予約が重複してしまった時の対処法 計3回

 

エジプトでの冷やし中華の作りかた 計4回

 

ダントツでエジプトでの冷やし中華の作り方を久保さんは気に入ってます。

僕がどれだけ冷やし中華から話題をそらしても

久保さんの会話のベクトルが料理に向かってくから、なす術なし。

 

それでも日本食で元気をいっぱいもらったべ。

久保さんありがとうっ!

 

次はモロッコへのフライトや、タクシー怖い

 

 

深夜タクシーには二度と乗らねーだ(最終回)

朝8時のフライトでモロッコへ!

とすんなり行けば良いんやけど、今回は早朝のフライト。

 

早朝と深夜のフライトはどの時間帯に空港に行くか迷う。

フライトにギリギリでは心配(トラブル、渋滞あったらどうしよー)

早く行き過ぎても空港で寝ることに(体力が…)

 

カイロから空港へ行くにはバスで行くのがベターってことで

宿泊代を浮かすついでに夜中に空港に行って

早朝にゆっくりチェックインすることに。

 

昼の間にバス停に行っておっさんに

夜に11時以降も空港行きのバスって出てる?って

聞くともちろん!って答えてくれた。

 

適当人間が多いエジプト人を信じたのが間違いで

夜の11時にバス停に行ったら誰もいやしませんがな。

 

早朝の5時台に空港行きのバスが走っているかもわからんから唸る。

 

一番まずいのが飛行機に乗り遅れることなので渋々タクシーを使うことに。

タクシーは怖いの苦手。

  

とりあえずタクシーを捕まえてカイロ空港へ行ってくれと伝える。

そしたらタクシーの兄ちゃんは英語がわからんのか

近くにいた若者にこの旅行者の行き先を訳してくれみたいなこと言うてる。

 

この間にもタクシーのメーターはまわってるわけですごく怖い。

出国前は基本的にその国のお金を使いきるようにしてたので

エジプト紙幣は500円しか持ってなかった。

空港までタクシーでいくら必要かわからん。

しかも深夜の12時でATMは使えそうにない。なかなかのピンチ。

 

なんとか行き先をわかってもらえたらしく

兄ちゃんは高速を飛ばしていく。

運転も怖いけど、メーターも怖い。

 

不安になるといろんなことを考えてしまうもんで

カイロ空港に連れて行かずに仲間のギャング団んとこに連れてかれたら…とか

適当なとこに連れて行かれて、は?カイロ空港?お前の英語じゃわかんねーよ!

って手口でどんどん料金を上乗せされたらどうしようと考えだすと気が気じゃない。

 

祈った。この兄ちゃんに少しでも良心があることを。

 

途中でメーターが500円超えたあたりで水谷君ご乱心。

高速走ってる時にもうお金無くなったから降ろしてって言っちゃうほどご乱心。

 

車線変更と追い越しを繰り返したおかげか30分でカイロ空港に到着。

 

メータでは600円の表示で手持ちは500円。

とりあえず500円払って、ドルを持ってたから空港で換金して

タクシーに戻ってきて払うよ!って言うても怒られた。今払えと。

 

人の悪意と怒気にめっぽう弱いのでびびった挙げ句に

500円+5ドルの1000円近く払って清算終了。

兄ちゃんはドル札に目を輝かせていた。

 

ああ お金云々よりも気苦労で消耗。

二度と異国の深夜タクシーに乗りたくない。

 

空港ですこし寝て、モロッコへフライト!

 モロッコの入国審査でがっつりつまづきます。