インド


滞在費用:16日で総費用17000円くらい

英語通じる カタコトの人も多い 

ビザ必要:日本で取得していくのがベスト

1食70円前後 チャイは5円くらい

安宿はピンキリで100円〜500円

 

 

クソバス再び、そして国境へ

 

インドめこんにゃろう…あっ冒頭からすんません。

 

ポカラからインドへ入国するには、スノウリって国境を越えるのがベター。

このルートはインドのバナラシまで2日かかる。

国境で1泊して、早朝に国境を越えてバナラシへ。

ポカラの観光センターでチケットを購入。650ルピー。

これはたぶん高い。でもトレッキングから帰ってきての翌日。

気も抜けて腑抜け。値段交渉するパワー無いのね。

 

翌日、病院に別れを告げてバス停へ。

バス停とは名ばかりで道路脇にクソバスが何十台と並んでいて

いったいどのバスに乗車すればいいか全くわからん!

こういう時はネパール人に聞くのが一番なんですが

彼らの言う事に統一感がまるでない。

 

「このチケットでは乗れないよ」

「町の反対側のバス停へ行け」

「バスはもう出た」

 

彼らに悪気は無いんやろうけど、わからんという言葉をなぜか使わず

適当に決めつけて答えてくるので、どれが本当かわからんくなる。

 

そんな中でも真実を知る物は現れるもので、彼に着いて行って待つこと1時間半。

無事スノウリ行きのバスがきた。デスノートの偽Tシャツ着た兄ちゃんありがとう!

ほんでバスに乗り込むわけ。もちろんクソバス。

ドライバーは運転に疲れたり、村の売店を見かけるとおしゃべりしに行くし。

 

クソバスってのは遅い、熱い、狭い、ドライバーがクレイジーの4拍子を

揃えたバスに与えられる称号。そこに外からのホコリで鼻水ドバドバ。

 

ひたすらにポッドキャストを聴いてやりすごす。本なんて読めたもんやない。

なんだかんだで7時間ほどクソバスに揺られて、夕方にスノウリ到着!

 

ホテルは少しあるんやけど、どれもボロい。

今日はネパール側の国境で宿泊。インド側にほとんどホテルは無いらしい。

400円の宿に決め、荷物を置いて夜飯を食べ、帰宅して電気をつける。

 

夕方の薄暗がりの中では、わからんかった蚊の大群とゴキブリ×3

 

逃げようとするが、まわりこまれてしまったので

今ある装備品の中で最強の武器である殺虫スプレーを激噴射!!

 

半狂乱の水谷はスプレーが空になるまで噴射。

蚊とゴキブリを虐殺したので、おれは来世に罪を背負ったかもしれんがしょうがない。

 

殺虫スプレーの効果は素晴らしく、虫を全滅することに成功。

がしかし、スプレーは人体にも多大なダメージを残し鼻水ドバドバ。

さらに隣の部屋にもスプレーは行き届いたらしく、彼らもゲホゲホ言うてる。

 

シーツも汚いので寝袋にくるまって汗をかきながら就寝。

この時点でインドが嫌いになりつつある。

 

え?まだネパールじゃないかって?

それがスノウリの雰囲気はネパールと全く異なる。

国境だからかネパールの穏やかな雰囲気はなく、

騒々しく落ち着かない雰囲気がすでにしております。。

 

 

 

怒りの戦士

 

 朝の5時半に起床。

ゴキブリ&モスキートホテルを後にする。

金輪際行かね。

 

さすがインド&ネパール、出国も入国もかなり簡単。

 

国境の門の側の小屋でスタンプ押してもらうだけ。

マレーシア、タイはもっとちゃんとしてたのに!

逆に不安になるわい。

 

インドに入国。

なにかこう油断できない雰囲気がする。

(個人的な主観です、インド好きのには申し訳ないです...)

 

 入国審査の紙を受付の人に渡したら、勝手に記入を始めてしまい、

100ルピー(200円)を要求された。

あなたが勝手に書き始めたのでは?と片言で説明して、

なんとか請求を逃れる。(それでよかったのか?)

 

とりあえずバナラシ行きたいのでのバスを探す。

がバナラシ行きのバスは1日おきにしかバスは出てないとのこと。

 

ほんと?誰に聞いても同じ回答。

まぁここで立ち往生してもしょうがないかと思い、100ルピーで

ゴークラプルという町までの約束でジープに乗り込む。

ジープは田舎道を140キロくらいの爆走。

車内ギュウギュウ詰め。

 

たかだか2時間のドライビングで尻の骨格変わるかと思った。

ギュウギュウすぎて隣りのおっちゃんも苦悶の表情。

 

ジープはゴークラプルに着く前に小さな小屋へ立ち寄る。

ここで突如のドライバー交代。んん?

 

実は100ルピーでゴークラプルまでってのは、交代前のドライバーとの口約束。

つまりドライバー交代で値下げ交渉を無しにしようという魂胆かなぁ。

 

今までのドライバーはどこかへ去って行く。

新ドライバーが皆からお金の要求を始める。

 

ぼくはジープ代を交渉して100ルピーにしたと話すが

ドライバーは聞いてないの一点張り。

 

カチンときたよぼくぁ。

しかし、自分自身の機嫌をそこねるのもイヤっつうことと

2日連続の移動で早くバナラシに着きたかったので

渋々150ルピーを手渡す。

 

その瞬間、ドライバーがニヤリと笑いやがった。

 

穏やかな心を持ちながらも激しい怒りによって目覚めたスーパーミズタニは

この旅初めてのガンを飛ばす。

 

なんともへっぴり腰な威嚇である。

それが彼の精一杯なのだろう。。

 

泣く泣くお尻の骨格を変形させながらゴークラプルへ…

 

市バスに乗っちゃった!

昼前にゴークラプルへ到着。

ジープから降ろされ、さてどうしたものか。

ドライバーは乗客を降ろすなりどっかに行っちまうの。そりゃそうか。

 

そしてゴークラプル…汚い。

男は立ち小便が当たり前やし、馬や犬の糞、糞、糞。

ここには長居したくないと思い、まずは駅に行ってみる。

切符売り場にはすごい行列。んー時刻表もよくわからんので

行列に並んで、バナラシ行きはいつ出発?と聞くと夕方に出るとのこと。

 

夕方までは6時間近く時間があったのと、今晩の夜行電車での移動が

体力的にきつかったので、バス停を探すことに。

駅前でリキシャ(自転車タクシー)に囲まれ、バス停まで行ってくれと頼む。

5ルピーで行ってくれるってんで、後払いにして乗り込む。

 

まーこのリキシャのおやじも腹立つんすわ。

バス停までの行く約束が、バス停の2キロ前で急に止まり

 

「バス停までは5ルピーじゃ無理、10ルピーくれ」

 

約束守れ、約束を。

一日に何度も怒りたくない。

もう腹が立ってしょうがないのでリキシャから降りて

おっさんの胸ポケットに5ルピー(10円)をねじ込んでバス停まで歩く。

 

まじ腹立つなーと思いつつ、バス停に乱雑に並んだバスの一つ一つに

バナラシ行く?って聞いて「おう、行くぜ」って反応が返ってきたバスに

140ルピー(280円)払って乗車。

 

そう、これが観光客が使うツーリストバスではなく市バスやった。後に気づく。

市バスはとにかくとろい。40キロでのろのろ走り、そこら中でインド人を乗っけてく。

 

こりゃ大変なバスに乗ったなぁと思ってたら、まさかまさか。

この旅5本の指に入る程のハイライトになるとは!

 

ハイライトって響きは何かあったみたいな響きやけど、バスの中では何も無かった。

ただただインド人が乗っては降りて行く。

たまの休憩時間に物売りが入ってきて、周りのインド人が買って食べる。

それをひたすら眺める。外の風景と一緒に眺める。

 

ただこれだけのことが当時も今も、めちゃくちゃ輝いて残ってる。

8時間バスに揺られたんやけど、一度もipodを聴かずに

おもろいなーと思って眺めてた。

 

たぶん異国の地の、日本とは文化の違う景色や人間の生活の一部に

周りに観光客や旅人が全くいない状況で放り込まれたことが、

自分の心のどこかにある自分でも認識できていない感情に触れたのかもしれない。

 

ツーリストバスでなく、市バスに乗って良かった。

ここまで来れて良かった。

 

ありがとうインド!しかしここがインドのピークで

あとは辛いばかりのインド旅。

 

そんなこんなで夜の7時頃にバナラシに到着です。

 

これがバナラシか…

 

バナラシに到着。

リキシャに乗って7件ほど宿を巡る。

 

リキシャの親父たちは皆安宿なんか無いと言い張る。

なんでかというと、リキシャが旅行者を宿に連れていき

宿泊が決定すると、リキシャが少しお金をもらえるっぽい。

 

なので少しでも高い宿に泊まって欲しいと

顔には書いてはないが表情から駄々漏れである。

 

途上国なら1泊300円くらいで泊まれるのは感覚でわかるようになってきてたし

旅行者間での情報交換で、バナラシ最安なら100円で泊まれることも聞いてた。

 

しかしリキシャは安いとこに行けって言うてもなかなか行かへん。

やれやれ。

 

親父と喧嘩(一方的にミズタニ激怒)しながら

ヨギロッジと言う200ルピー(400円)の宿に決定。

 

少々高いかなと思いつつ、モスキート(蚊)が不在なのと

とにかく早く休みたかった。

 

二日連続の移動でゾンビ状態。

ベットに横になると、死んだかのように就寝。

翌日朝8時に目覚める。

 

朝飯を食べて、ベットでゴロゴロ。

なぜか原因不明の涙が出た。(ストレス?感動?)

 

昼過ぎからバナラシ散策!

バナラシの路地裏はちょっと迷路っぽくて、迷いに迷って8キロくらい歩くはめに。

 

いやぁ、牛は堕落の限りを尽くし(ヒンズー教はシバの乗り物である牛を

崇めているため野放し)

犬は体に斑模様の斑点だらけで狂った動きはするし(仰向けになって空に向かって

前足でジャブ)

 

ヤギみたいなやつもうろついとるし、牛、犬、その他動物の糞尿がすごい。

 

臭すぎる。

普通に視界に20匹近くのハエがブンブン飛んでますわ…

 

これだけで衛生面は北斗の拳の世界を超えてんのに、さらに爆裂暑い。

35℃は超えてはりますよ。地域によっては4月でも40℃に届くらしい。

 

さらに飯も不味い。マサラという香辛料が臭く、食欲9割カット。

 

そして町全体がうるさい。

人間の怒声とクラクション。

 

すごい世界もあったもんや。

 

 

これらに加えてインド人に腹をたてはじめるともう地獄。

 

まれに良い奴も存在するが、観光客が関わる輩はたいてい腹立つ。

 

さらに!

この環境の中で腹痛、病気になったら最早地獄の予行練習。

ガンジス河がさんずの河に見えなくもない。

 

ということでインドにうんざりしながらガンジス河へゴー。

 

 

ガンジス河

ガンジス河到着。

 

ガンジス河の初見の感想は”でかい”

 

濁った濁流がゆっくりと流れてた。

大きなミルクティーの河に見えなくもない。

存在感のある河。

 

ガートと呼ばれる岸辺を歩く。

すると煙がモクモク上がってるとこがある。

 

近づいて見てみると、木材が積んであって火が燃えてる。

その炎の中に人間らしきものが。

 

最初はなんじゃ?たまたま木材が人に見えるんかなと思ってたら

煙がどうも臭い。

隣にいたインド人にあれは人間焼いてんの?って聞いたらイエス。

 

体がゾクっとした。

ガートでは4体くらい焼いてて、ある程度焼けると

少年が炎からチョコンと飛び出ている死人の手足を、

棒でつついたりして炎の中に入れる。

その時にもげた手足からは赤い血肉が飛び散る。

 

かなり気持ち悪い光景。

でも怖いもの見たさで見てしまう。

 

そうしてボーッと火葬場を眺めていると、どんどん死体が運ばれてきる。

水葬したり火葬したり。

 

死体を眺め続けてると、人間にはたましいがあるような気がしてくる。

死体があまりに空っぽすぎる。

 

ありきたりな死生観を考えながら、明日は自らにエロ爆弾を投下すべく

インターネットカフェを探すことを己に誓った。

 

エロ欠乏症の巻

長旅でのエロ欠乏症はかなり深刻。

  

こうなったらネットカフェや…

欲望のはけ口はネットカフェにあり。

(すけべなお店に行く勇気は全くない)

 

町をうろうろしていると、ネットカフェを発見。

エロ画像を脳内に補充すべく店内へ。

 

6畳ほどのスペースに机が8台。

机の上にパソコンが設置してある。

 

店内にはすでに10人近いインド人。

店員が2名。8席のうち7席にインド人。

 

まさかこんなに繁盛しているとは…戦いの予感。

 

厄介なのが、ネットをする友人を肩越しに覗き見するインド人。

俺がエロ画像見てんのばれてしまう。

 

折れそうな心で店員にささやく。

「2アワー プリーズ…」

 

店員にうながされて入り口手前のパソコンへ。

すでに戦いは始まっていたのだが、先手を打たれてしまった。

 

入り口付近は人の出入りがある。

エロ画像を見るには良い条件とは言いがたい。

 

店内のインド人に気を配りつつ、外からの来客にも神経を尖らせながら

おれは満足にエロ画像を見れるのか…?

不安だ。不安に絡みとられてしまいそうだ。

 

その時だ。声が聞こえたのは。

 

…おいミズタニ…そんなネガティブでどうする?

お前は偉大なるガンジス河を見ながら誓ったんだろ?

今日エロ画像を見ると。

室内のインド人の10人や20人、どうってことねぇだろうが!

 

消えかけた性欲に火がついた。

やってやらぁ〜。

 

6畳のスペースに10人近いインド人を無理矢理に

収容しているこのネットカフェで、おれぁエロ画像を見てやるよ。

 

席に腰をおろし、電源のスイッチを入れる。

丁寧な手つきでヤフージャパンを立ち上げていく。

 

まずはプロ野球ページを開き、さらに新しいウインドウを2つ開く。

計3個となったウインドウはプロ野球ニュース、芸能ニュース

ヤフージャパンのトップページをそれぞれ表示。

 

この3つのウインドウは真実を隠すフェイク。

彼らなしではエロ画像への到達は不可。

 

そして4つ目のウインドウを開く。

すでにパソコンが重い。

4つものウインドウを開いたせいか。。

 

ぼくには玉袋に宿りし民を救うという使命が。

民は飢えている、見過ごすことはできない。

 

3つのウインドウを巧妙に重ね、4つ目のウインドウを見えづらくする。

準備が整ったので、マウスを操りエロ画像ページへ飛翔!

 

…興奮&感動。

エロは優しい。

(ほんとにそう思った)

 

 

久々のエロ画像にドキドキした。

目に焼き付けて帰宅。

 

頼む、頼むからこの日記を見ていて

この先長期で旅行するかもなアナタ。

 

パスポート、お金、エロ本です!

 

 

気力のカツアゲ

インド5日目。

ついに腹痛がやってきた。

 

お腹が痛くて朝の5時に起きる。

いたたた、と言って起きる。

皆インドの腹痛はすごいと言ってたけど、これほどとは。

 

全く歩けん。

腹が痛すぎてベッドから起き上がれない。

でもトイレには行きたい。

這うようにしてトイレで下痢。

 

正露丸を飲んでも効き目無し。

インドで正露丸は無力。

切り札の抗生物質を飲んでも効き目無し。無力。

 

何の報いか腹痛に加えて風邪も併発。

熱と腹痛の地獄絵図。

 

とりあえず5時間程うなされろ。

なんとか持ち直したけど予定がパーの肛門はピー。

 

ブッタガヤというブッタが悟りをひらいた地に行こうとしてたのに。

なぜブッタガヤって?

エロ煩悩を沈めたくて。。

 

ただでさえインド嫌いになりそうやったのに腹痛が決定打。

この日からインドを生きて脱出するのが目標となった。(大袈裟ではないです)

 

 

バナラシから脱出したいよう

そろそろバナラシから脱出したい!

あまりの腹痛にインドに恐怖を覚え始めた。

 

一回目の腹痛から3日経ってようやく動けるようになる。

腹痛中は外の食堂には一切行かず(何が原因で腹痛になったかわからんので

腹痛直前に食べたもの全て嫌いになる)

宿の食堂で火の通ったスープで腹を満たしてた。

 

明日アグラまで列車で行こうと思い、チケットを買いにバナラシ駅に行くことに。

バナラシ駅まで徒歩で3キロ。

今は歩行力が著しく低下してるのでリキシャと交渉。

リキシャによってはヒンズー語しか話せん輩多し。

セントラルステーションプリーズって言っても伝わらん!

 

リキシャのじいさんは近くにいた警備員にセントラルステーションって何?

って聞いてる。

警備員と一緒に戻ってきたじいさんは質問料といって金を要求してくる。

ここ2、3日スープしか喰うておらず空腹なためキレる。

 

キレる若者。

 

じいさんと警備員とその後ろに群がるインド人(なんかもらえんじゃね?と

思ってついて来てる)に誰が払うか、質問料ってなんじゃあ!

と日本語で怒鳴ってその場を離れる。

 

違うリキシャの兄さんに10ルピーで駅へ。

通常のチケット売り場はインド人だらけ。

 

並ぶ気になれないのでツーリストオフィスへ。 

小さな部屋がツーリスト専用チケット売り場になってて、旅行者がちらほら。

ただ受付が誰もおらず。

20分くらいソファで時刻表とにらめっこしてたら

隣のソファに座ってた色黒2おっさんズが受付のデスクに戻っていった。

 

そうか昼休みやったんか。堂々としすぎてて職員とは思わなんだ。やるなぁ。

 

明日出発のアグラ行き夜行列車のチケットを1000ルピーで購入して

さて帰ろうと思いリキシャと交渉。

 

インドではリキシャ交渉の際、毎回ケンカしてます。

端折ってますが、ケンカしてます。怒鳴り合いです。

 

何故かというと皆、嘘つく。

10ルピーで駅まで行ってくれる言うたのに

駅に着くと暑かったから30ルピー払えって言い出す。

 

10ルピーをリキシャの親父の胸ポケットにねじ込んでその場から

離れようとすると、腕を掴んできてケチをつけてくる。

健康なら機嫌も良かろう自分も、腹痛と空腹などなどで相当に機嫌が悪い。

なのでインドでのちょっとした移動はほんまにめんどくさかった…

 

そんなこんなで翌日の朝、最大級の腹痛がきます。あぁ…